G-ToK②〜歴史、自然科学〜
4年職員によるGokase-ToKの第2弾。
二人の職員による講義が行われました。
【<害虫>の誕生】〜ゴキブリは害虫か〜(歴史)
現代社会の実情として、ゴキブリは多くの場合忌み嫌われる存在ですが、それがゴキブリの本質なのか? 生徒は資料を読んで、ゴキブリの歴史的な扱われ方の変容を学び、授業者が「私たちは(過去の)時代によって作られたイメージにとらわれているのではないか?」と生徒に問いかけました。確かに、このことに限らず何に対しても、自分で知り判断して「する・しない」「好き・嫌い」を決めることはできているか、改めて考えてみると自身の価値観やフィルター(偏見)に気づくことができるかもしれませんね。
【統計学的な有意性】(自然科学)
我々は常日頃から統計にふれており、データを信じて行動することも多いですが、本当に信じてよいのか数学的な観点で考えてみました。例えば、ダイエットに効果があると謳う商品CMの隅には「個人差があります」という表記があり、モヤモヤした気持ちになった経験は誰しもあるのではないでしょうか?
「サイコロを5回振って6が3回出たからとこのサイコロは何か変だ(細工されているかも)」と疑うことは妥当かどうか、確率等を数式で求めていくと、「サイコロに問題がある」というような答えを導くことも可能になるのですが、本当にそうなのかどうか、考えてみなければならない、という内容でした(結果の考察)。どんな研究においても結果を求めると誤った推論を導いてしまわないように気をつけなければなりませんね。