五ヶ瀬町地域おこし隊の須川一幸さんにご講話を頂きました。
30年前に五ヶ瀬町に移住され、これまで地域のために活動やイベントを運営されてきました。まず驚かされたのは須川さんの経歴でした。イベント会社を経営され、グリーンツーリズムの仕事の関わりで五ヶ瀬町との縁ができたそうで、その前に九州国立博物館のイベントプロデュースを手掛けたり、大学で教鞭を執られたりするなど、生徒はみんな「えー！」「すごい！」と驚いていました。

高齢化率が５０％を超えつつある五ヶ瀬町。もっと地域を盛り上げたいと考えた須川さんは「人を動かすには、自分の覚悟を示さないとだめだ」と五ヶ瀬に移り住むに当たって、家を売って退路を断ったそうです。「そこまでして五ヶ瀬に来たからこそ、地域の方々と真剣に向き合えた」と話す須川さんの言葉には何もかも説得力があって、生徒も真剣にメモを取りながら話を聞いていました。（大阪万博’７０での失敗談も興味深かったです！）

五ヶ瀬町の強み・弱みの分析を聞いて、地域活性化をテーマに選ぶ生徒もそうでない生徒もその手法を吸収することができたと思います。「地域活性化のプロ」とも思われる須川さんのお話は、どの分野においても活かせそうな本質をつく内容であったと思います。生徒には今日できたつながりを活かして、今後も研究に励んでもらいたいと思います！