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愛媛大学「社会共創コンテスト2023」準グランプリ!

本校6年生の児玉君・坂元君・黒木君・中竹さんの4名が,約2年間にわたって取り組んできた防災とGIS(地理情報システム)に関する研究成果が高い評価を受け,愛媛大学社会共創学部が主催する「社会共創コンテスト2023」で,全国から集まった総数690作品の中から,「研究・探究・DS部門」で2位にあたる準グランプリを獲得しました!

愛媛大学「社会共創コンテスト2023」表彰式

この研究は,これまでも日本地理学会高校生ポスターセッションにおいて,津波防災に関する内容が「会長賞」,土砂災害防災に関する内容が「理事長賞」を受賞してきましたが,その後に実施した五ヶ瀬町内における自主的な防災活動等も含めて,約2年間の一連の活動全体が「高い当事者性」を有し「防災コミュニケーションとして秀逸である」ということで高く評価されました。

研究テーマ「地図×データで命を守る」
探究のスパイラル
約2年間に渡って「リサーチクエスチョン→仮説→実践」を何度も繰り返しました

授賞式において発表した様子は,愛媛CATVで放映された後,大会HPにアップされますので,ぜひご覧ください。

地図×データで命を守る 〜宮崎県内の地震・大雨被害のGISによる分析〜https://www.cri.ehime-u.ac.jp/contest/archive/

以下,大会審査員からのコメントです↓

本作品は南海トラフ地震の発生を踏まえた地域住民の防災意識の向上および近年の激甚化する土砂災害を踏まえた適切な避難行動のあり方を地理空間データによる量的調査と現地調査による質的調査から探索的に検討した研究である。前者では津波浸水想定区域内であるにもかかわらず人口増を示している地域が存在することへの疑問を起点として、多くの住民が自らが住まう地域の災害リスクを正確に把握していないこと、後者では土砂災害ハザードマップの正確性への疑問を起点として、ハザードマップのみを避難行動の指針として用いることの危険性をそれぞれ指摘した。本作品はその内容はもちろんであるが、多数の関係者との協働性、災害リスクを踏まえた生活の持続可能性、そして、自らが住まう地域の課題に真摯に向き合う当事者性という点で、防災コミュニケーションとしても秀逸であることから総合的に受賞に相応しい作品であると評価した。

来年度以降も本研究は後輩に引き継がれます

文責:上田


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